先日以下の記事で通り、長年使っていたGoPro Hero 9からDJI Osmo Nanoに乗り換えました。

Osmoを購入したときから、マイクもDJI Micを購入しようと思っていたのですが、問題はDJI Mic 3にするかminiにするか。

悩んだあげく、miniを選択。

そこで今回は、なぜMic 3ではなくminiを選んだのかを含め、DJI Mic miniをレビューします。

使用シーン

基本的にはOsmo nanoに接続して、キャンプ、登山、Vlog撮影などで使用することを想定しています。
加えて、登山中やキャンプ中にEOS R5で撮影する場合にも、レシーバーを使って使おうかとも思っています。

そのため、Osmo nanoとレシーバーの切り替えがしやすいかも気になっていました。

登山は置いて行かれるから嫌なのね!

主要スペック

DJI Mic miniとDJI Mic 3の主要スペックを比較しました。

送信機(トランスミッター)

項目DJI Mic miniDJI Mic 3
モデルDMMT01DMT03
サイズ26.55×26.06×15.96 mm28.77×28.34×16.35 mm
重量約10 g
(クリップマグネット除く)
約16 g
バッテリー容量114 mAh137 mAh
動作時間約11.5時間約8時間
充電時間約90分約50分
BluetoothBluetooth 5.3Bluetooth 5.4
内蔵ストレージ32 GB

受信機(レシーバー)

項目DJI Mic miniDJI Mic 3
モデルDMMR01DMR03
サイズ46.50×29.61×19.32 mm53.85×28.69×22.00 mm
重量約17.8 g
(インターフェースカバー含む)
約24.9 g
バッテリー容量170 mAh275 mAh
動作時間約10.5時間約10時間
充電時間100分約50分
ディスプレイなし1.1インチOLEDタッチスクリーン
出力ポート3.5mm TRS3.5mm TRS、USB-C

共通機能

項目DJI Mic miniDJI Mic 3
最大伝送距離400 m400 m
動作周波数2.400-2.4835 GHz2.400-2.4835 GHz、5.725-5.850 GHz(Wi-Fi)
その他複数の周波数帯に対応
ノイズキャンセリング2段階アクティブノイズキャンセリング2段階アクティブノイズキャンセリング
内部録音デュアルファイル32ビットフロート内部録音
32 GBストレージ
音声トーンプリセット3種類
(レギュラー、リッチ、ブライト)
ゲイン制御自動制限機能アダプティブゲイン制御
(自動モード、ダイナミックモード)
タイムコード機能高精度タイムコード機能
接続可能デバイス数最大4つの送信機と8つの受信機

Mic miniを選んだ理由

DJI Mic miniを選んだ理由は主に次のとおりです。

  • 軽量でコンパクト…特に登山で使う場合は少しでも軽くて小さい方が嬉しいです。
  • 価格…Mic 3は5万円オーバーですが、Mic miniは通常でも16,500円のところ、Amazonのセールで12,980円になっていました。この価格差は大きいです。
  • バッテリー駆動時間…Mic miniの方がバッテリー駆動時間が長く、電源が貴重な登山の際にも助かります。
  • スペック…Mic 3は自分の使い方にはオーバースペックでした。たまに仕事でインタビュー動画を撮るので、それを考えるとMic 3の方が良いのですが、使用頻度と価格差を考えるとMic miniの方が良いと思いました。

開封

内容物はトランスミッター、レシーバー(いずれも充電ケースの中)、充電ケース、ポーチ、音声ケーブル、USB-Cケーブル、スマートフォンアダプター、ウインドスクリーン(2種類×2)など。

充電ケースに入っているものを取り出してみました。

トランスミッターです。

向かって左側面に電源LED、リンクボタン、電源ボタン、向かって右側はノイズキャンセリングのLEDがあります。裏面はクリップになっており、マグネットで服に挟むことも可能です。

できればトランスミッター使用中にマグネットが不要の場合、充電ケースにマグネットの収納箇所があればよかったのですが。

レシーバーです。

上面には電源LEDと各マイクのリンクLED、向かって左面はダイアルと電源ボタン、底面は接点、スマートフォンアダプターをつける場所、USBコネクタ、右面はリンクボタンとオーディオケーブルコネクタです。

気に入ったポイント

  • わずか約10gという超軽量設計で、服に装着していても全く気になりません。登山やキャンプで長時間使う場合でも負担になりにくいです。
  • 充電ケース込みで約48時間の駆動時間。1泊2日のキャンプや登山でも充電の心配がなく、安心して使えます。
  • Amazonのセールで12,980円という価格。5万円オーバーのMic 3と比べると圧倒的なコストパフォーマンスです。
  • 2段階のアクティブノイズキャンセリング機能で、風の音や周囲のノイズをしっかり低減してくれます。
  • 最大400mの伝送距離で、少し離れた位置から撮影する場合でも音声がしっかり届きます。
  • Osmo nanoへの直接接続だけでなく、専用受信機を使えばEOS R5などのカメラでも使えるので、用途が広がります。
  • シンプルで使いやすい設計。複雑な設定なしに、すぐに撮影を始められるのが嬉しいです。
  • 風防をつけたままでもケースに収納できるのも便利。

気になったポイント

  • Osmo nanoとレシーバーの切り替えがもう少し簡単にできればいい気もしました。
  • 軽さとのトレードオフですが、レシーバーにディスプレイがないのが少し不便です。

おすすめできる人・できない人

おすすめできる人
  • 軽量さを最優先したい人。
  • 充電環境がない場所で長時間撮影する人。
  • できるだけコストを抑えたい人。
  • ワイヤレスマイク初心者。
おすすめできない人
  • 32ビットフロート内部録音が必要な人。
  • 高精度タイムコード機能を使いたい人。
  • 音声トーンプリセットで音質を調整したい人。
  • 複数の送信機・受信機を同時接続したい人。
  • プロレベルのアダプティブゲイン制御が必要な人。

まとめ

DJI Mic miniは、Mic 3と比較して悩みましたが、僕の使い方には最適な選択でした。

約10gという超軽量設計約48時間のバッテリー駆動時間は、登山やキャンプでの使用を考えると大きなメリットです。重い機材を持ち歩く必要がある登山では、わずか数グラムの違いでも体感できるほど差が出ます。

また、Amazonのセールで12,980円という価格も魅力的でした。Mic 3は5万円オーバーなので、約4分の1の価格で基本性能が十分なら、Mic miniの方がコストパフォーマンスに優れています。

確かに、Mic 3には32ビットフロート内部録音やタイムコード機能など、プロ向けの高度な機能があります。でも、僕のようにキャンプや登山でのVlog撮影がメインなら、そこまでの機能は必要ありません。

シンプルで使いやすいのも気に入っています。複雑な設定に悩まされることなく、すぐに撮影を始められるのは、時間が限られているアウトドアでは重要なポイントです。

Osmo nanoとの相性も良く、専用受信機を使えばEOS R5でも使えるので、用途が広がるのも嬉しいですね。

ワイヤレスマイクを初めて使う人、軽量さを重視する人、コストを抑えたい人には、DJI Mic miniは間違いなくおすすめできる製品です。