登山の際、この数年、カメラの携行はピークデザインのキャプチャーを使用していました。

先日、Ulanziも同様のものを出していることを知り早速購入しましたので、ざっと比較していきたいと思います。

いざっ!勝負なのね!

開封

こんな感じのケースに入っていました。こういうケースって、捨てずに使わないときに入れておくことを想定しているのでしょうか。

主、肩ベルトにつけっぱなしなのね。

外観比較

見た目のサイズ感はほぼ同じです。大きな違いは固定ネジの形状と数、ロックボタンの位置ですね。その辺は使用感のところで触れたいと思います。

Ulanziの方、書かれている文字が上下逆ですが、使用するときにはおそらくこの向きなのでこうなっちゃいます。

質感に関してはピークデザインの方がいいと感じます。というのも、ピークデザインはほぼ全てのパーツが金属、Ulanziは一部プラスチックだということ、それからUlanziは下側のプレートが薄くて少し作りが安っぽく感じました。

仕様比較

仕様の違いは以下の通り。

ピークデザインUlanzi
サイズ40x83x2046x85x22
重さ84g116.7g
定価13,530(税込)5,299(税込)

サイズ感は数値的にもほぼ同じ。見た目通りUlanziの方がやや縦が長いですね。

重さに関しては、プラスチック部品を併用しているUlanziの方が軽いのかと思いきやピークデザインの方が軽いようです。確かに持った感じもUlanziの方がやや重い感じ。

価格は圧倒的にUlanziの方が安いです。使用感が変わらないならこの金額差は魅力的。

使用感

ネジの形状と数

まずぱっと見て一番目につく違いであるネジの形状と数。個人的にはピークデザインの方が扱いやすいと感じました。

まず、シンプルにUlanziは3本に対しピークデザインは2本だということ。緩めるにしても締めるにしても1本少ないのは楽です。

次に、ネジを緩めてこの状態にする時、ピークデザインは少し緩めたら開くのですが、Ulanziの方は結構緩めないと構造上開きません。もちろん、取り付けの際にはそれなりに緩めないのいけないので結局は同じなんですが、慣れないともどかしく感じます。

最後にネジのまわしやすさ。Ulanziの形状の方が引っかかりがあってまわしやすいのですが、とがっている分ちょっと痛い。ピークデザインの方は引っかかりが無いのですが、外径が大きいことと、外周にギザギザがあるため、見た目以上にまわしやすいです。

一方、ネジの長さはUlanziの方が長いようです。手持ちのザックで一番肩ベルトの分厚いグレゴリーバルトロに付けてみたところ問題なくつきました。ピークデザインの場合は、標準のネジでは長さが足りないため、付属しているロングボルトを使う必要があります。ただしロングボルトは六角で開け閉めしないといけないので利便性が落ちます。

ロックボタン

両者のロックボタンに関して、まず位置が違います。Ulanziが向かって右、ピークデザインが向かって左。この違いは個人的にどちらでもいいかなと思いました。普段はリュックの左肩ベルトに付けて、右手でカメラを持ち、左手でロックボタンを操作します。Ulanziなら親指で、ピークデザインなら人差し指で押せば特に難なく操作可能です。

次にロック機構に関して。Ulanziは引っ張ってまわすことでボタンがロックできますが、ピークデザインはまわすだけでロックされます。普段ロックはしないのでどちらでもいいのですが、まわすだけでいいピークデザインの方が楽かなと思います。加えて、Ulanziは見て分かるとおり、2つのネジの間にあるため、かなりまわしにくい。

最後にちょっと気になるのは、Ulanziのロックボタンの押し心地です。ちょっと引っかかりがあり、ピークデザインの方がスムーズにロック解除できる印象があります。個体差かもしれませんが。

プレート

プレートの一番の違いはネジの締め方。Ulanziはコイン等で可能なのに対し、ピークデザインは六角が必要です。

あと、微妙な違いですが、四隅の穴のサイズ。Ulanziの方がピークデザインより小さいです。アンカーを通すのにギリギリといった感じ。

プレートの装着と取り外し

最後にプレートの装着と取り外しに関して。

これも個人的な印象になってしまいますが、ピークデザインの方がスムーズ、Ulanziは少し固く感じます。使っていくうちに馴染んでいくのかもしれませんが。

ただ、実際に肩ベルトに装着して使うと使用感も変わるかもしれません。実際、今までピークデザインを使って、肩ベルトに装着した際に出し入れに引っかかりを感じることがありました。

まとめ

ということで、両者のキャプチャーを製品単体で比較するとやはり、ピークデザインの方が良くできていると感じました。

ただし、他の三脚等との付け替えを考えると、三脚用のベースプレートがあるUlanziの方が便利ですね。