GoPro9の調子が悪くなったことをきっかけに、新しいアクションカメラを検討。
DJI Osmo Pocket 3とDJI Osmo Action 5 Proで最後まで悩んだ末、選んだのはDJI Osmo NANOでした。
実際に登山・キャンプ・Vlogで使ってみると、軽さ・取り回し・撮影の自由度のバランスが絶妙で、買って正解だと感じたポイントが多かったのでレビューしていきます。
購入の背景
これまでVlog・登山記録用にGoPro9を使っていましたが、数年前の製品と言うこともありそろそろ買い換えたいなと思っていたところ、調子も悪くなってきたので本格的に検討。
買い替えの候補としてはずっと次はDJI製品にしようと思っていました。次はDJI Osmo Pocket 3かなと思いつつ、4の噂があったので様子見していたという感じです。
そんなタイイングでOsmo nanoが発売され、Osmo Action 5 Proも含めて比較検討してみました。
最終的に以下の理由でNANOに決定。
● Osmo Pocket 3 を選ばなかった理由
- 初代Pocketを使っていた経験から、ジンバル部分が登山やキャンプで壊れそうで気を使う。
- 次期モデルがそろそろ出そうで様子見したかった
- 価格も高め
● Osmo Action 5 Pro を選ばなかった理由
- Action系は「耐久・手ブレ補正・防水」など強力だが、自分の用途ではややオーバースペック
- こちらも次期モデルの噂が出ているため、急いで買うほどではないと判断
➡実際Action 6が発表されました!
使用シーン
- 登山(手持ち・ログ撮影)
- キャンプ(テント設営、調理、雰囲気撮り)
- Vlog(自撮り・歩き撮り)
山とキャンプを中心に、軽さと扱いやすさを重視する使い方です。
主要スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 寸法(カメラ) | カメラ:57.3×29.5×28 mm(長さ×幅×高さ) 多機能ビジョンドック:59.1×42.2×22.3 mm(長さ×幅×高さ) |
| 重量(カメラ) | カメラ:52 g 多機能ビジョンドック:72 g |
| 防水性 | カメラ:最大10 m カメラ+多機能ビジョンドック:IPX4防まつ |
| マイクの数 | 2 |
| タッチ画面 | サイズ:1.96インチ、326 ppi 解像度:314×556 最大明るさ(標準):800 cd/㎡ |
| センサー | 1/1.3″ CMOS センサー |
| レンズ視野角 (FOV) | 143° ワイド |
| 絞り | f/2.8 |
| 最大解像度/フレームレート | 4K/60fps |
| 駆動時間 | カメラ:90分* カメラ+多機能ビジョンドック:200分* |
| 外部マイク対応 | DJI Mic 等、直接接続可能 |
外観等


内容物は、本体、ビジョンドック、磁気ハットクリップ、磁気ストラップ、保護ケース、USBケーブル、磁気ボールジョイントアダプターマウント、説明書、ステッカーです。




本体。
正面にレンズ、背面は何もなし、上面に録画ボタン、底面はビジョンドックとの接続端子です。非常にコンパクトで軽いです。






多機能ビジョンドック。
正面がモニター、背面は何もなしです。上面はカメラ本体との接続端子、底面はマウント接続のツメがあります。側面は録画ボタンと蓋の下にSDカードとUSB端子。

カメラとビジョンドックを接続したところです。付属の保護ケースをつけても問題なくビジョンドックと接続できます。
向きも前後自由で、通常はカメラと画面を別の向きに接続し、自撮りの際には同じ向きに接続します。
自撮りと他撮りをを切替える際、Pocket3だとボタンでカメラの向きが変わって簡単にできますが、Nanoの場合は、外して付け替えるという作業が面倒くさいという声もあります。
確かに面倒くさいと言えば面倒くさいですが、録画を停止しなくてもできるので慣れれば許容範囲な気もします。
気に入ったポイント
本体と画面が切り離せる“新感覚”の撮影体験
一番の特徴は、カメラ本体と画面が簡単に分離できること。
登山・キャンプでは、カメラを置いて離れる、手元を撮る、景色を撮るなど、撮影距離が頻繁に変わります。
そんなとき画面(操作部)だけ手元に残せるのは圧倒的に便利。
カメラ部分だけ三脚につけたり、付属のマウントで帽子のツバや胸元につけたりした際、画面を手元にもっていることで、どういう画角で取れているのかが確認できとても便利。
この自由度の高さは、GoProでは得られなかった便利さでした。これはGoProでもOsmo Pocket 3でもできないNANO独自の利点です。
Osmo Pocketのようなジンバルでも、Osmo Actionのような一体型アクションカムでもない、新しいタイプの構造です。
DJI Micと直接接続できる
GoPro9の時にはアダプタ経由で、RODEの初代Wireless GOを使っていました。このマイクも正直アウトドアユースでは使い勝手が悪く、DJI Micシリーズの購入を考えていました。
外部マイクをよく使うVlogでは、変換アダプタ不要でMicと繋がるのは大きなメリットです。
GoPro9からの乗り換えだと、ほぼ全てがアップデート
当たり前ですが、GoPro9からだとほぼ全てにおいて機能がアップデートされれたという印象です。
気になったポイント
撮影モードによっては熱停止する
特に4K60p以上の連続撮影はやや弱め。真夏の登山では注意が必要です。ファームウェアの更新で解消されることを願います。
電源オフから撮影開始が少し遅い
最新のDji製品なので期待していたのですが、電源オフ時からの撮影開始が少し遅く感じました。もちろんGoPro9と比べたら圧倒的に速いのですが、他のDji製品と比べると遅いようです。
こちらもファームウェアの更新で改善することを願います。
Dji Micを利用すると切り離して使えない
他の方のレビューによると、Dji Micをつないでいる状態で、ビジョンドッグを切り離すと、画面のプレビューができないそうです。
こちらもやはりファームウェアの更新で改善することを願います。
付属マウント類の使用感
磁気ハットクリップ
カメラ本体だけなら軽いのですが、それでもやや固めのツバでないと心許ないです。手持ちの帽子では少し柔らかく、歩く震動でカメラが上下するのが視界の上の方で見えてうっとうしかったというのが正直な印象。
磁気ストラップ
普段使いにはいいかもしれませんが、登山の時にはちょっと難点が。というのも、ザックのベルトにカメラをつけているのと、ザックとは別にPAAGOWORKSのSwitchを斜めがけしているのですが、これらが映り込んでしまいます。
両方向磁気ボールジョイント アダプターマウント
こちらはまだ使っていませんが、いたって普通の吸盤なので強度はそれなりでしょう。
おすすめできる人・できない人
- 登山・キャンプで軽くて扱いやすいカメラが欲しい人
- 画面と本体を分離して撮影したい人
- 自撮りやVlog撮影が多い人
- DJI Micと直接接続して使いたい人
- Osmo Pocketシリーズのジンバルに気を使いたくない人
- 4K60pなど高負荷の長時間撮影をする人
- 電源ON→撮影開始までの速さを最優先にしたい人
- ハードなアクション撮影や強い耐久性を求める人
- 手ブレ補正や超広角を最高レベルにしたい人(Action系の方が適性あり)
まとめ
DJI Osmo NANOは、Osmo Pocketほど気を使わず、Osmo Actionほどゴツくもなく「手軽さ×自由度」が絶妙にバランスしたアクションカメラと言えます。
特に、本体と画面の分離、軽量で扱いやすい本体はアウトドア撮影と非常に相性が良いと感じました。
弱点(熱停止や起動の遅さ)はあるものの、総合的には買ってよかったです。
