今年の夏山のテーマは軽量化。その第一弾は三脚です。今までVelbonのUT-43を使っていました。UT-43も三脚としては十分軽く、これ以上軽いものになるとEOS R5をのせるには少し心許ないということもあり、なかなか代わりの三脚が見つからないという状況でした。

そんな中見つけたのがみんな大好きUlanziのTT35。なんと、三脚の足がトレッキングポールになるという変わりもの。そもそも軽量化したい理由が体力低下。山でバテないためにトレッキングポールも検討していたのでまさに渡りに船。総重量はほとんど同じなんですが、足2本はトレッキングポールとして手に持つので、ザックに入れるものとしてはかなり軽量化できます。

開封

届きました。

ちょうど購入しようとしたタイミングでAmazonが在庫切れ。20%オフだった公式で購入しました。そのせいもあって、箱がベコベコです(笑)

海を渡ってきたから時間かかったのね

結局、注文から届くまでの間にAmazonの在庫は復活。20%オフもAmazonでしょっちゅうやっているので慌てて公式で買った意味なかったです。

内容物は、ケース、ミニ三脚、脚三本、1/4ネジアダプター、六角レンチ、説明書です。

各部紹介

グリップ部分。一般的なトレッキングポールと違ってまっすぐなグリップです。三脚の脚だからしょうがないですね。ストラップも若干頼りないですが強度は確保されていそうです。

ロックノブ。

回転式ではなく一般的なノブ型。個人的にはこちらの方が好きです。UT-43は回転式なんですが、特定の箇所のみ動かしたいときにやりづらい。

ノブの固さも適度でしっかりロックされます。付属の六角レンチで締め具合は調整できるようです。

石突き部分。ゴム製のカバーが付いていて、外すことができます。カバーはしっかり付いているので使用中に外れることは無さそうです。

脚を伸ばすとこんな感じです。一番下のパーツには目盛りが書いてあって、長さを合わせるときに便利です。

脚の上部。上部を下にスライドするとキャップが外れます。この状態でミニ三脚、1/4ネジアダプター、雲台などが接続可能になります。

三脚モード。安定感はそれなりですが、UT-43と比べて謙遜は無いんじゃないでしょうか。

ちなみにミニ三脚の脚にもキャップがついているのですがどういうときに外すのかは不明です。

キャップを付けたままでも脚はつきます。

一脚モード。さすがに安定感には不安があります。伸ばして使う場合はカメラを必ず手で支えましょう。コンデジとかスマホなら大丈夫だと思います。短くして使う分には最低限の安定感はあります。

雲台。Ulanziロゴの書かれた銀色のパーツをひくとロックが解除されます。

銀色のノブは回転のロック、黒色のノブはクイックリリースのロックです。手探りでも使いやすいですね。

1/4ネジアダプターを付けると脚の上部にカメラを固定することができます。トレッキングポールとして使う際にはこんな感じでGoProをつける予定です。

三脚の開き具合はこの3段階。若干操作がしづらいですが慣れれば問題無いかもしれません。

使用感

先日、テント泊で実際に使用してみました。

まずトレッキングポールとしての使い心地に関して。そもそもトレッキングポールを初めて使うので正直よくわかりません(笑)

なんなのね!

しかし、グリップやストラップの形状はやはり本物のトレッキングポールと比べると使い勝手は落ちるのではないでしょうか。ただし、三脚と兼ねるというメリットを考慮すると十分実用性はあると思います。

また、他の方のレビューを見ると、グリップがしたにズレるという記述をチラホラ見ますが、おそらく使い方間違っています。正しく握ればそもそもグリップにそんなに負荷はかかりません。

次に三脚としての使い心地に関して。UT-43の方が三脚としての強度、使い勝手、コンパクトさなど優っていますが、こちらもやはりトレッキングポールを兼ねるという点で実用性は十分です。

ちなみに、今シーズンからカメラのレンズを、RF24-70mm F2.8 L IS USMからRF24-105mm F4-7.1 IS STMに変更しました。カメラ本体を含めた重量が軽くなったのも大きく、24-70の重さだとTT35は少し厳しいかもしれません。

ということで、トレッキングポールとしても三脚としてもそれぞれ専用のものに比べると劣ってしまいますが、どちらも兼ねるという点でとてもよい製品です。